志願者数日本一という人気を築き上げた近畿大学が
これまでに行ってきたさまざまな施策について説明したもの。
18歳人口の減少で大学全入時代となり、
多くの大学や専門学校が入学生募集に苦労している中、
10万人以上の志願者を集めている近畿大学。
それほど盛況な理由が、
前例にとらわれないさまざまな工夫によるものだとわかる。
「関関同立」のような偏差値で有名な大学ではないからこそ
柔軟な発想で自分たちの強みを増やしてきた戦略が素晴らしい。
最近では「近大マグロ」の名前をよく耳にするが、
それだけでなく、オープンキャンパスや入学式、出願方式や学内の施設など
入学に関わる部分で他校にはない改革がされている。
話題性だけでなく、きちんとした狙いが設定されており、
どの施策も非常に納得できるものばかり。
就職関係に比重を置いて人気を集めた金沢星稜大学と異なり、
大学の入り口側に比重を置いた内容。
学校関係者には必読と言える本。