数分経つと直前の記憶を失ってしまう障害を持った主人公が
妻を殺した犯人に復讐するために東奔西走する話。
主人公は定期的に記憶がリセットされるため、
自分がどういう状況に置かれているのか把握できないのだが、
観ている側もそれが追体験できるよう、
時系列をさかのぼりながら映し出していく作品になっている。
そのため、なぜこんなところにいるのか、なぜこんな物を持っているのか、
なぜこんな人と話しているのか、といった状況が少しずつ明らかになっていき、
いろいろな伏線がつながっていく気持ちよさが味わえる。
主人公と接する人物が味方であるかどうか、
そもそも知り合いかどうかすらわからず、
わずかな手掛かりを元に犯人を探そうとする設定が面白い。
一瞬でも目を離すと観ている側も何が何だかわからなくなってしまうので
しっかりと注意を注いで観て欲しい。
すべての情報、状況が最後にぴったりとつながったときの気持ちよさは見事。
観終わった後に意味がわからなければ解説記事などで補完を。
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