弟の死後、彼と同性婚をしたというカナダ人が家を訪ねてくる話。
若くして死んだ弟は双子で同性愛者であり、
主人公は父子家庭として娘を育てているという複雑な設定だが、
登場人物の個性がハッキリしているので混乱せずに観ることができる。
同性愛者に対する偏見がテーマとなっており、
主人公自身も弟からゲイであることを明かされて以来、疎遠になっていたが、
弟の夫であるカナダ人とのやり取りを通して弟の存在を見つめ直していく。
同性愛者が感じる居心地の悪さや、周囲から受ける嫌悪感が心苦しいが、
思いやりのある家族の言動に救われる。
全3話と短いながら独特の心地よさがあり、
社会問題と家族愛を同時に味わえる良作。
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弟の夫(原作マンガ)