化け物を倒した際に呪われた傷を負ってしまい、
事の発端を探るために旅に出た少年の話。
社会に対する問題提起を感じる作風で
自己中心的な人間の振る舞いへの皮肉や
環境破壊に対する警鐘などが含まれている。
また、全編にわたっていがみ合う者たちを見せられるため、
常に落ち着かない気持ちが続く形になる。
登場人物は個性的で魅力を感じるものの、
利己的な行動によって人間や動物に出る多大な被害や
ハッピーエンドとは言えない終わり方も含めて
スッキリした爽快感を感じられる場面がない。
ジブリ作品の中でもかなりの人気を誇るが、
映画をエンターテイメントとして楽しみたい人には不向き。