日本にペリーが来航した時代に
藩主の指示で行われた遠足(とおあし)を描いた話。
侍たちが挑戦するマラソンをテーマにしているが、
その競走の様子や勝負の結果が見どころというわけでもないし、
舞台背景の説明が妙に下手で
敵味方の区別や行動原理もよくわからなかった。
登場人物のキャラクターも伝わってこないし、
意味ありげなやり取りを見せた割に
それが活かされないまま物語が終わってしまう。
慣れないマラソンに四苦八苦する様子をコミカルに描くか、
マラソンの裏側に隠れた駆け引きに集中するかを
もっとハッキリさせるべきだったように思う。
説明不足と定まらない方向性のせいで凡作になってしまった。
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