集団自殺をするために集まった若者が
そこで見つけた遺体について探っていく話。
期待させる設定でありながら非常につまらないデキで、
部屋の中でひたすら登場人物たちが話し合うだけ。
かといって「キサラギ」のような破天荒な展開があるわけではなく、
盛り上がりに欠ける単調な内容。
自殺する目的でやってきた人間なら
少々の反対が出ようが強行するだろうし、
みんなが不満を持ちながら
指示に従っているのはどうにも腑に落ちない。
推理を楽しむサスペンスとしては
12人という登場人物はあまりにも多すぎるし、
「実は隠れて○○をしていた」の応酬ばかりで
さすがに無理がありすぎる。
設定や出演者のインパクトに頼っただけの凡作で
映画としてはまったく興奮できない完成度だった。