村上ファンドを創設してさまざまな話題を集めながらも
2006年にインサイダー取引の容疑で逮捕された村上世彰が
子供向けにお金について解説したもの。
前半はお金に関する基本的な理屈の説明で、
後半になると投資家の経験を踏まえた経済の話に移っていく。
やや難しめの話もあるが、
高校生ぐらいなら理解できるレベルになっており、
大人に出る前に社会がどのように動いているかを意識するには悪くない内容。
著者の逮捕歴や子供向けに投資の話をすることを
気にする人がいるかもしれないが、
実際問題として銀行預金だけでは資産形成ができないわけで、
若いうちから投資の仕組みや必要性を知っておくのは重要だろう。
本書で社会経済に興味が出た人には
合わせて「未成年のうちに聞きたかったお金の話」も読んで欲しい。
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生涯投資家