不良だった主人公がバスケ部に入部し、
その才能を開花させながら成長していく話。
バスケットボールを題材にしたスポーツマンガだが、
まったくの初心者である主人公とともに学んでいけるし、
各場面に簡単な注釈が入っているので
バスケをまったく知らない人でも問題なく読める。
序盤こそ古いマンガのノリが続くが、
主人公が多大な努力でめきめき力をつけていく様子が熱い。
また、だからこそ要所要所で垣間見える素質に感動する。
キャラクター作りが非常にうまく、
主人公以外の登場人物にもスポットを当てながら
それぞれの背景や活躍場所を描いていく。
敵味方ともに感情移入して両者を応援してしまう。
見開きコマをうまく使った表現や時間が止まったような演出が見事で、
グッとする場面に出会うたびに
何度もページを行き来してその感激を味わい直してしまう。
見せ場である試合のシーンは
一進一退の展開を見せながら最後の最後まで目が離せないし、
たった5人しかいないバスケというスポーツで、
こうも予想外の展開を見せる構成が素晴らしい。
全31巻を一気読みしてしまう強烈な魅力がある作品で、
性別問わず、あらゆる年代の人に読んで欲しい完璧な名作。
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