マンガ「SLAM DUNK」で最後に描かれた
山王工業高校との試合(インターハイ2回戦)とともに
宮城リョータの過去や家族とのやり取りをアニメ化したもの。
ひとつの試合と並行して回想シーンが挿入され、
リョータを主人公とするエピソードを見せていく構成。
そのため花道や赤木といったメインキャラクターでも
かなり影の薄い存在になっているのはやや残念。
原作マンガやテレビアニメの終了から26年が経っているが、
作中では登場人物の説明がまったくないため、
人間関係や学年の違い、バスケの実力なども含めて
あらかじめ知っておく必要がある。
試合は原作をかなり忠実に再現しており、
観ているだけで原作の同じ場面が蘇ってくる。
もともと完成度の高い試合展開だけに
強敵と激戦を繰り広げる様子はかなり興奮できた。
ただし、試合は現実的なスピードで表現されているため、
マンガだとゆっくり感じる場面でもかなり速く動くので
あっさりした印象になっているのは好みが分かれるところ。
ドラマ性よりもリアリティを優先した作風といえる。
本作だけを観ても意味がわからないため、
キャラクターだけはなんとなく覚えているというファン向けの映像作品。
【関連作品のレビュー】
SLAM DUNK(マンガ)
スラムダンク(テレビアニメ)
スラムダンク芸人(アメトーークの企画)