大災害に見舞われて沈没してしまった日本で、
無人島に取り残された少年がなんとか生き延びようとする話。
「ゴルゴ13」の作者として有名なさいとう・たかをによる
1976年という古い劇画作品だが、
冒頭から一気に引き込まれる勢いがあり、
次から次へと訪れる困難に目が離せなくなる。
さまざまなサバイバル知識が新鮮で面白く、
わずか14歳の少年がわずかな知識を頼りに
いろいろな試行錯誤をして生きていく様子が素晴らしい。
これを読むと普段の生活のありがたみを再認識できる。
運の良すぎる展開がやや目立つが、
非常に感情移入しやすい主人公で
常に緊迫感が楽しめる良作。