売れっ子マンガ家を目指していた青年が
業界のさまざまな問題に悩まされる話。
大ヒットした「海猿」を手がけた佐藤秀峰による作品だが、
あちこちに実体験をベースにしたと思われる部分があり、
作者自身が苦しんだ過去がうかがえる。
編集社や漫画家仲間、原作者が
いかに厄介者なのかが描かれており、
多少の脚色はあれど、かなりのリアリティを感じる。
登場人物の大半がクズなキャラクターで
ひたすらエグい言動が続くので感情移入はできないが、
どんどんエスカレートする醜悪な展開に目が離せなくなる。
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