突如として親が自分の子供を襲い始めるホラー。
衝動的な殺意を抱かれて
親から襲撃されるという設定は斬新で、
一番の味方であるはずの家族が狂ってしまう様子が怖い。
ただ、ゾンビ映画のように
世の中全体を騒がせていた事件のはずが、
中盤以降は主人公一家のことしか描かれなくなり、
妙にこじんまりした話になってしまう。
また、なぜこんなことになったのかという原因と
どういう風に終わるのかという結末に関して、
本作は完全にほったらかしにした状態で終わってしまう。
誰もが期待する部分を作り込まず、
風呂敷を広げるだけ広げてブツ切りにした内容で、
観たところでフラストレーションがたまるだけの駄作。