第２次世界大戦に向けた巨大戦艦の建造計画を
天才的な数学センスを持つ若者が阻止しようとする話。
序盤から登場人物が多い上に
顔の区別がつきにくいのは難点だが、
目的に向かってどんどん前進していく主人公と
節々から感じるその聡明さにホレボレする。
頭の良さで困難を突破するだけでなく、
政治的な動きで人心を掌握していく場面もあり、
どう問題を解決していくのか目が離せない魅力がある。
実写映画版も非常によくできた作品だったが、
映画の内容はわずか１～２巻の出来事で
原作では戦艦の建造中止に奔走する展開がまだまだ続く。
数学者と軍事・戦争を組み合わせた珍しい設定ながら
史実をベースにうまくフィクション化していて
非常に読ませる内容に仕上げられた良作。
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