周囲から羨まれるエリート一家が惨殺された事件をめぐって、
雑誌記者が関係者にインタビューをして回る話。
たくさんの登場人物が出てくる上に
回想シーンが頻繁に挿入されるので、
人名と交友関係を把握しながら
きちんと整理して観ないと混乱してしまう。
全員が何かしらの闇を抱えており、
それが少しずつ見えてくるところが醍醐味なのだが、
全体的に思わせぶりで引っ張り気味に展開するので
思ったほどスピード感がなく、やや中だるみする。
キャスティングもうまく、怖さとリアリティを感じる作風だが、
ストーリーを楽しむより情報の整理が忙しくて
そこまで入り込むことができなかった。
【関連作品のレビュー】
後味が悪すぎる49本の映画(書籍)