交通事故により全盲になってしまった元警察官が
少女誘拐のわずかな手がかりから事件の真相を追う話。
事件発生の重要な現場に居合せながらも
視覚以外の情報しか語ることができないという設定が新鮮で、
他のミステリー作品とは違った過程が味わえる。
視覚障害者の立場を表した映像表現も面白く、
限られたものしか存在しない感覚が新しい。
最初は気乗りしていなかったスケボー好きの高校生が
急に捜査に協力し始める流れは違和感があるが、
犯人がわかってからもハラハラさせられる展開が続くなど
目が見えないという設定をうまく活かした筋書きで、
全体的に緊迫感があって見応えのある作品だった。
