強い恨みを持つ者に代わって復讐をする者たちの話。
「善悪の屑」に続く第2部という位置付けだが、
前作が不健全図書に指定されたことで
取り扱う書店がかなり限定されてしまい、
読むことが難しくなっている。
エピソードごとに話が独立しているので
本作から読み始めても大きな問題はないが、
主人公となる復讐屋の説明がない点や
因縁のある関係者の登場部分はやや戸惑うだろう。
ページの消耗が激しいのと顔の区別がしにくいところ、
復讐相手に制裁を加える場面が妙に短いのが残念だが、
「闇金ウシジマくん」と似た読み心地で、
人間の汚い部分や社会の闇の部分を感じる
ヒリヒリとした雰囲気に中毒性がある。
性格の悪い奴らが処罰される痛快さを味わえる作品。