犯罪被害者の無念を晴らすため、復讐を代行する男たちの話。
序盤から不快感を全開にした犯罪が登場するが、
大半は実際に起きた事件をもとにしており、
その異常性がリアルに感じられるところが怖い。
そんな残酷な行為を行なった加害者たちを手早く拉致して
その罪に見合った容赦のない制裁を加えるところが痛快。
また、その罰の与え方にも個性があって面白い。
4巻が不健全図書に指定されたことで
本作を取り扱う書店がかなり限定されているが、
特に他の巻と比べて行き過ぎと思うほどの表現はないし、
続編の「外道の歌」を読むなら、やはり目を通しておきたい。
世の中で実際に起きている異常な犯罪を題材に
ヒリヒリとした恐怖を味わえる作品。