さまざまな商品やサービスにおいて
価格設定がどのような影響を生むかを
いろいろな実例とともに考察したもの。
ビジネスにおいては常に価格設定の問題が絡んでくるが、
その部分だけに特化して解説した本はかなり珍しく、
価格の話だけで300ページのボリュームになっているのが驚き。
とはいえ、読めば読むほど奥が深く、
価格設定が消費者心理にどう影響するのかという説明が面白い。
単に安ければ売れるというほど単純なものではなく、
消費者が感じる印象をコントロールできる側面もある。
要所要所に挿入されている図が妙にわかりにくく、
文章に比べてとっつきが悪いのが残念だが、
世の中の価格設定の意図やメリットがいろいろと垣間見れる1冊。