同級生が何者かに殺された事件当日から
行方不明となった高校生の家族を描いた話。
殺人事件の容疑者ではなくその家族に焦点を当てた作品で、
真相や全貌がハッキリしないうちから
マスコミ世間から激しく詰め寄られる辛さがわかるし、
当事者でなくてもまともな生活や将来が送れなくなる怖さを感じる。
俳優陣の説得力のある演技が素晴らしく、
子供が行方不明であるということに加えて
加害者なのか被害者なのか無関係なのかがわからず、
不安でひたすら消耗していく家族に感情移入してしまう。
筋書きは単純だし、山場は少ないが、
意外にもスッキリとした後味を感じさせてくれる作品。