お笑いコンビ、ドランクドラゴンの鈴木拓が
自分の思いや信条を語ったエッセイ。
相方の塚地と比べてもテレビ出演が少なく、
あまりパッとしない印象のある鈴木だが、
そのポジションを自覚した上で
メリットのある行動をしていることがよくわかる。
ある意味非常に割り切った考え方をしており、
力の入れどころと抜きどころ、比重を置くべき人間関係など
押さえるべきところにピンポイントで注力している印象。
「意識高い系」とは逆に、いかに省力化して生きるかを徹底した姿勢なので
本書を読んでもやる気が出るわけでもないし、
エッセイとしてそこまで面白いものでもないが、
こんなにも肩の力を抜いていいのだ、という指標にはなる本。