「007(ダブルオーセブン)」シリーズの25作目で、
特定のターゲットだけに反応する特殊な細菌兵器の話。
ダニエル・クレイグ主演の5作目となる。
2時間40分を超える長編ではあるが、
銃撃戦から特殊なガジェットの利用、
カーチェイスも含めて全体的に見せ場が多く、
冒頭から退屈する暇なく没頭できる構成。
また、敵味方ともキャラクターが立っており、
それぞれの立場を踏まえた言動が楽しめるし、
常に緊迫したスピード感あふれる展開も魅力。
敵の銃があまりにも当たらないのはやや気になるが、
ラストに向けてジワジワと盛り上げていくだけでなく
「007」シリーズとして非常に大胆な筋書きになっており、
なんとも感慨深い大きな山場を見せてくれる。
前作までの人間関係を多少知っておいた方がいいが、
シリーズファンでなくとも楽しめる傑作だった。
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