バーテンダーとして働く男が久しぶりに書いた
デリヘルの送迎ドライバーを主人公にした小説の話。
小説として書かれている内容がそのまま映像で描かれるため
小説の中の話なのかどうかが区別しにくくて混乱するが、
そのあたりも含めて非常に巧妙に構成されており、
どうでもいいような描写も含めて
すべてが1本の話につながっていくところが素晴らしい。
登場人物が多く、時系列も複雑だが、
序盤からハラハラした緊迫感があって没入感が高く、
徐々に話の全貌が見えていく気持ちよさがある。
伏線を綺麗に活かした筋書きが好きな人向け。