若くしてガンを患った若者たちの恋愛を描いたもの。
ガンのせいで不自由な生活を強いられ、
近い将来の死を意識させる主人公だが、
悲壮感の漂う作風ではなく
若者らしい初々しい恋愛が味わえる内容。
互いに支え合う2人の前向きな様子や、
思いやりのある友人や家族とのやり取りにグッとくる。
限られた登場人物をうまく使った展開と、
ラストに向かって盛り上げていく流れが素晴らしかった。
ただ、意味の分かりにくい邦題や原題(The Fault in Our Stars)に比べて
原作小説に付けられた「さよならを待つふたりのために」という邦題が
一番しっくりくるように思う。
難病を題材にした恋愛映画は多いが、
よくある安直なお涙頂戴ものとは違い、
完成度の高い脚本と音楽が印象的な良作だった。