突如として失踪した2人の少女と
その行方を探すために必死になる父親の話。
愛する娘を探すために狂気じみた行動に出る父親と
非常に論理的に捜査を進めていく敏腕刑事の
それぞれの視点で物語が展開していくが、
2時間半を超える長尺なのに見せ方がうまく、
ぐいぐい引っ張っていく没入感があって退屈しない。
怪しい手がかりはたくさんあるのに
なかなか真相が見えてこない中、
どんどんエスカレートしていく父親の行動は恐怖だし、
巻き込まれる家族たちが疲弊していくのが辛い。
いくつもの要素がジワジワと結びついていき、
登場人物を綺麗に使った緻密な筋書きで
サスペンスとして素晴らしく完成度が高い傑作。