幼い頃に父親を亡くした女性が
海外旅行中に消息を絶った母親を探そうとする話。
前作と共通するのは、すべての場面が
デジタル機器の画面だけで構成されているということぐらいで
登場人物やエピソードは完全に独立しているため、
本作だけでまったく問題なく楽しむことができる。
序盤は娘の態度の悪さにウンザリさせられるが、
事件が起こってからは非常にテンポがよく、
画面から目を離す暇がないほど
高い没入感と緊迫感に包まれる。
主人公の頭の回転が非常に早く、
現存するさまざまなツールやサービスを活かして
わずかな手がかりを頼りに少しずつ情報を集め、
ジワジワと真相を明らかにしていく絶妙な構成。
パソコンやスマホ、テレビや監視カメラなど
いろいろな画面に切り替えながら
複数の場所にスポットを当てる見せ方も素晴らしい。
前作もかなりの傑作だったが、
今作もそれに劣らないミステリーだった。
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