両親を亡くし、森でドラゴンと生きていた少年の存在が
ふとしたきっかけで住民に見つかってしまう話。
1977年公開の「ピートとドラゴン」のリメイクとなるが、
アニメーションで描かれていたドラゴンはCGでリアルに表現され、
筋書きも現代らしい味付けに変更されている。
旧作とはずいぶんテイストが異なるものの、
今作は今作で非常によくできており、
ドラゴンや少年の行く末が気になって
目が離せなくなる強い引きがある。
森に棲むドラゴンをそっとしておいて欲しいという気持ちと
人間に危害を加えそうな猛獣を放っておけないという都合の
両方に感情移入できるだけに味わい深いストーリー。
リメイク前の作品とはほとんど別物だが、
魅力的なキャラクターと緊迫感のある展開で
十分に満足できる仕上がりだった。
【関連作品のレビュー】
ピートとドラゴン(1977年公開作品)