スタンリー・キューブリック監督の代表作のひとつで、
宇宙に進出するようになった人類が
未知の危機に遭遇する様子を描いたもの。
異なる時代がいくつか切り替わっていくが、
特定の場面を長い時間見せたりと
かなり独特の演出や表現が多いクセのある作品。
中盤にある木星探査船のエピソードは非常に面白く、
宇宙船に搭載された最高性能のコンピューターと
宇宙飛行士との緊迫したやり取りに目が離せなくなる。
ただ、そこから続く終盤30分はかなり難解で
何を表現したいのかがほとんどわからなかった。
正直、ストーリー部分は説明不足すぎて
娯楽作品として楽しめないのが残念だが、
1968年という満足なCGもない時代に
よくこれだけ説得力のあるSF表現ができたものだと感心する。
どうやって撮影しているのかわからない場面も多々あり、
相当な苦労と手間があったことがうかがえる。
さまざまな作品に影響を与えた金字塔として観るならアリ。
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2010年