妻とともに画家として暮らしていた男性が
ふざけて女装したことをきっかけに
女性としての自分に気づいていく話。
1900年代前半と今から100年近く前の話なので
トランスジェンダーをはじめとする性的マイノリティは
社会的に認知されておらず、
どうすればいいかわからない夫婦がもがく様子が辛い。
女性として生きたいと思い悩む主人公の心情も痛ましいが、
その様子を見て追い詰められていく妻の姿も切ない。
ただ、主人公を親身になって支える妻や仲間の存在に救われる。
トランスジェンダーだと自認したときの苦しみと
性別を超えた愛情を感じられる作品。