火垂る（ほたる）の墓＜1988年公開アニメ版＞ - レビューブログ【レブログ！】

第２次世界大戦下の日本で、幼い妹を連れた少年が
なんとか生き延びようとする話。

ほとんど身寄りがない状態で
ぐずる妹を支えようとする健気な少年が
必死でもがいていく様子がひたすら心苦しい。

当時の様子がかなり詳細に表現されており、
食料も満足に配給されず、何度も繰り返される空襲の中、
戦時下の市民がいかに大変な生活を送っていたかがわかる。

また、親戚の家では邪険に扱われて肩身の狭い思いをするが、
叔母さんの視点で考えると至極真っ当な文句ばかりであり、
学校にも行かず働きもせずに食い扶持ばかりかかる２人を
煙たく思う感情は十分に理解できる。

ずっと辛い思いを味わう作品なので好みが分かれるが、
戦争中におけるいろいろな人の生きづらさが描かれた作品。

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