悪事の限りを尽くすヤンキー集団を描いた話。
ほとんど全編にわたって、横暴な男たちが
犯罪行為を繰り返す内容で構成されており、
彼らがやり返される爽快感を味わわせてくれるわけでもなく
好き勝手に暴れる様子にイライラさせられるばかり。
犯罪者側を主人公にしていると考えても
「冷たい熱帯魚」や「悪の教典」のようなカタルシスを感じる要素がないし、
思い込みの激しいストーカーの若者が
なぜ戦闘力が高いのかという説明もない。
ヤンキーたちの言動にはリアリティを感じたが、
ただグロテスクな描写を垂れ流すだけで
面白さや気持ちよさが伝わってこない作品だった。