作業用ロボット（レイバー）が民間にまで普及した近未来を舞台に、
それらを使った犯罪に対抗する警察内の特殊部隊と
最強のレイバーを生み出そうとする組織を描いた話。
ロボットものでありながら警察ものという設定が秀逸で、
秩序を守るためにどう戦っていくかという部分に
組織のしがらみを絡めた人間臭い世界観が面白い。
作業用ロボットが生活に溶け込んでいる描写に妙なリアリティがあり、
ワクワクするSF感と人間ドラマが両方味わえる。
特に登場人物たちが個性的で素晴らしく、
それぞれに強い存在感があっていちいち魅力的。
警察官なのに会社員のような雰囲気があり、
彼らのこぼす愚痴や不満に共感を感じてしまう。
全巻通して長い話を描く構成なので
途中でスッキリできるような区切りがないことと、
コマが大きくページの消耗が激しいのは残念だが、
多くの作品に影響を与えた金字塔といえるマンガ。
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