大人気のテレビドラマシリーズの劇場版第1弾で
警視庁副総監が自宅前で拉致される事件が起こる話。
「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」のセリフが有名。
時系列としてはテレビドラマ全11話の後、「歳末特別警戒スペシャル」、
「秋の犯罪撲滅スペシャル」と続き、その続編となる。
今作をはあくまでこれまでの作品を観ている前提であり、
舞台や登場人物はすべてそれらを引き継いでいる。
それぞれのキャラクターや力関係を知らないと面白味がないので
テレビシリーズ+スペシャル2作を事前に観ておく必要がある。
さて、冒頭から複数の事件が同時に発生しつつ、
それぞれがバタバタと進行するのはいつもの「踊る」の雰囲気。
メインとなる事件は警察組織の縦割り具合を大きく感じさせ、
現場から大きく離れた場所で、モニタを見ながらお偉いさんが
やいのやいの言ってくる様子は上下関係を強く意識させる。
それをなんとか突き崩そうとする人たちはやはり魅力的。
残念なのはプロファイリングがキーになる割に
なぜそういう人物像にたどり着くのかの説明がないところ。
そこさえもう少し説得力があればよかった。
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