日頃の不満を共有するために集まった白人至上主義の女性たちが
あることをきっかけに過激な行動を起こしていく話。
有色人種や移民に対する不満が我慢できず、
無茶苦茶なエゴイズムに賛同し合う不穏な雰囲気から一転、
集団心理によって歯止めが効かなくなり、
次第にリスクの高い行動に出ていく恐怖が描かれていく。
冷静に考えればリスクが大きいだけなのに、
各自の感情が高ぶったことで虚栄心や自尊心が優先されて
どんどん行動が大胆になっていくところがとにかくリアル。
時間が経つにつれて後悔の念が大きくなっていく
人生最悪の1日を全編ワンカットで見せるスピード感も見事。
人間の嫌らしい部分をとことん追求した作風で、
衝動的な反社会的行動を起こす人々の心理が生々しく味わえる作品。
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