2008年にインドで起きた同時多発テロにおいて
標的となった高級ホテルの内部を描いた話。
武装している上に組織化されたテロ集団に
何もできないままホテルが制圧され、
宿泊客を誰ひとり逃がさないよう
念入りに襲撃していく様子が恐ろしい。
また、極限状態が続く中でパニックに陥り、
理性的でない行動をとる人間が出るのもリアル。
運の要素も大きく絡むために
何が正しいのかわからないところが難しい。
全編にわたって不安な状況が続くので
観ていても辛いばかりなのだが、
キーとなるキャラクターをうまく使って
映画として没入できるよう工夫されている。
日常の中で突然起きるテロの恐怖を
生々しく追体験できる作品。
【関連作品のレビュー】
後味が悪すぎる49本の映画(書籍)