霊と交信できる不思議な腕を使い、
悪霊を憑依させて遊んでいた若者たちが
幼い少年に無茶をさせたせいでトラブルに陥る話。
酒やドラッグにのめり込むようなノリで
降霊術が流行しているという設定が斬新で、
若者らしい虚勢と悪ノリで
エスカレートしていく様子が非常にリアル。
また、主人公が一番の元凶となる展開も新しく、
その場しのぎの危なっかしい判断で
ジワジワと状況を悪化させていくところが怖い。
迫力を感じる映像表現もうまく、
話が進むにつれて恐怖感が加速していく。
序盤で登場人物が一気に出てくるため
人間関係の把握がわかりにくいのと
ややスロースタートなのは残念だが、
オカルトホラーの中では満足度の高い作品だった。