交通事故で死んでしまった夫婦が
慣れない幽霊の姿に戸惑いながら
自分たちの家に移り住んだ一家を追い出そうとする話。
肝心のビートルジュースの出番はそこまで多くなく、
かなり厄介者で毛嫌いされている点など
彼の立ち位置が独特な世界観なので混乱するが、
そのドタバタした雰囲気こそが醍醐味なので
そのあたりが気にいるかどうかで評価が分かれる。
ただ、西川のりおによる吹き替えはかなりイマイチで、
俳優の動作にうまく合っていないどころか
世界観自体もねじ曲げてしまって邪魔でしかない。
また、たびたび起きる心霊現象が
あまりにぶっ飛んでいて脈絡がないので
一般的なイメージからかけ離れている点も
面白いと感じるか意味がわからないかで好みが分かれる。
主人公夫婦の家に越してきた一団は
きちんと金を払って正当な権利を手に入れており、
家を奪うために悪事を働いたわけでもないのだから
彼らを怖がらせて追い出す正当性がない。
しかも自力では追い出せずにビートルジュースに頼ったのに
約束した対価を払わずに済ませようとするなど
どうにも腑に落ちない点が多い筋書きでモヤモヤする。
USJのショーのおかげで知名度が上がったが
映画としては1988年の作品ということもあって
そこまでの満足度は得られなかった。