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女王の教室<全11話>

小学6年生のクラスに新しく赴任した女性教師に
冷酷で独裁的なルールを設定され、子供たちが苦しめられる話。

教師も生徒もキャスティングが素晴らしく、
阿久津先生(通称:マヤ)はもちろん、優等生も劣等生も他の先生も保護者も
そのイメージに見事に一致した割り当てになっている。

高圧的に論破してくる阿久津先生の理屈は
社会の仕組みの本質を語っている部分が多く、
子供にはとても言い返せない。それが良い。
また、生徒たちをただ弱い存在にせず、
考えられるすべての手段を講じて反撃するのが良い。
それに対する阿久津先生のやり方も人間心理を見事に利用していて面白い。

問題視されそうな阿久津先生の人格があまりにも強く揺るがないので、
観ている側も徐々にホレボレしてくる。
さんざん阿久津先生に脅えさせられた挙句、
エンディングのダンスでホッとする。これがいい。

6年生の1年間を全11話で描くのでテンポもよく、
不要な部分をそぎ落とし、あらゆる場面での攻防を楽しめる傑作。

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