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数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。

コンサルティング会社出身で数学に強い女性が
経験と直感で経営されているアパレル企業に転職し、
会社内でのさまざまな事柄に数字を使った提案をしていく話。

ストーリー仕立てで進んでいくビジネス書だが、
多くをセリフで占め、表やグラフで適切に説明された内容は
読みやすくわかりやすい。
数学関係の用語や式がわからなくても問題ないように、
数学が嫌いな男性が中心人物に設定されており、
ゆっくりと確実に理解できるようになっているのは良い。

ただ、主役である智香の協調性が低く、
周囲の社員に対してあまりにも失礼な言動が多いのはかなり気になった。
ただのストーリーとはいえ、
こんなにも和を乱す社員は有能とは言えないだろうし、
反発してしまう木村の気持ちもわかる。
態度の悪さがやたらと気になって、肝心の内容に集中しにくい。

ほとんど存在感のない近藤や佐野といった登場人物も無意味だし、
キャラクターが把握しにくくなるだけなので、
もっと絞ってよかったように思う。
その場に誰が同席しているのかわかりにくい描写もイマイチ。

割合や標準偏差、相関係数などの意味や役立て方は非常にわかりやすく、
あいまいだった人にもスッキリと理解できる内容なので、
ストーリーのイライラする部分さえ我慢すれば価値のある実用書。

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