ギャング団に所属する青年が仲間に追われながら
アメリカへの移民を目指すロードムービー。
メキシコあたりの貧しい人々をリアルに描いたものだが、
イマイチ登場人物や状況があまり詳しく描かれないまま話が進むため、
序盤でのギャング団の人間関係や、移民たちの目的がよくわからなかった。
また、青年と行動をともにする少女の感情があまり表現されず、
あまりに唐突に距離を縮めたような印象を受けた。
世界に実在するストリートギャングや貧民たちの
リアルな様子を描いた部分が評価されているのかもしれないが、
映画としては楽しめる部分もなく、スッキリしない内容だった。