スティーブ・ジョブズの伝記を
「テルマエ・ロマエ」の作者がマンガ化したもの。原作も既読。
頻繁に場面と登場人物が変わるため、
誰と誰がどの場所で何の話をしているかわかりにくい原作だったが、
そのあたりがマンガになったことでぐっとイメージしやすくなった。
ただ、「テルマエ・ロマエ」のようなユーモアや笑いは皆無だし、コマ割も単調。
マンガとしての面白さを期待するとかなり落胆するだろう。
細切れのエピソードが続くばかりなので、
ストーリーとしての盛り上がりや感動はあまりなく、淡々とした内容。
性格の悪さや言動の奇妙さが特徴のジョブズなので
マンガになると嫌なヤツという雰囲気がいっそう増し、感情移入しにくい。
Apple製品の素晴らしさから人格者をイメージしているとギャップに驚く。
割と原作に忠実に描かれているし、
結構なボリュームだった原作を読むのが億劫だった人は
本作でもおおよその内容をつかめるだろう。
ジョブズの伝記に興味がありながら、まだ読んでいなかった人向け。
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