英語力向上のため、1冊まるまる英語で書かれた洋書を読もうという提案をする本。
映画の原作、小説の原書など、日本人が内容を知っている洋書は意外と多く、
その購入もAmazonなどで気軽にできるようになったため、
洋書に挑戦する敷居は思っているよりずっと低い。
序盤に書かれている「洋書を読むことを勧める理由」のひとつにある
中学高校の教科書に登場するすべての英単語を合計しても
ペーパーバック1冊分の単語数より少ない、という話は衝撃で、
洋書を読み切ることでそれだけ多くの英語に触れられることがよくわかる。
第1部にある大学の先生の話は洋書以外の内容によく脱線するのでイマイチだが、
洋書を読むとき・選ぶときのアドバイスが書かれた第2部は参考になる。
第3部の洋書紹介の部分は文章が読みづらく、
本によって大きさやレイアウトもバラバラで見にくく残念。
本としての内容はやや薄めで、得られる情報はそれほど多くないが
洋書に挑戦するモチベーションが上がるのは確か。