タイムリープ(タイムトラベル)を題材にした同名のゲームをアニメ化したもの。
声もグラフィックも原作ゲームそのままなので違和感はなく、
ゲームをプレイした人でも
その複雑な伏線を確認しながら物語を楽しむことができる。
原作ゲームと同様の問題があり、たくさんのキャラクターが一気に登場する上、
中二病のノリやネットスラングが連発される序盤はかなり退屈。
後半のタイムリープを活かす伏線張りのためとはいえ、
一見、意味のないようなやり取りが長々と続くのが辛い。
また、それぞれにニックネームがあるので
ゲームをプレイしていない人は把握が大変だろう。
本作の主軸となる要素が見えてくる第7話あたりから
面白くなってくるので、それまで我慢すること。
過去へメールを送ることでその後の流れを変えようとするのが見どころだが、
ゲームと違って現在日時がいつなのかがかなりわかりにくく、
メールの前後関係が読み取りにくいのは残念だった。
緊迫した展開が続く第12話以降のスピード感は素晴らしく、
ゲームではルート分岐していたストーリーが
まゆりルートの中にうまく織り込まれていて一気に観ることができる。
綺麗に収束していくシナリオは本当によくできているので、
中盤までの退屈を我慢できるならオススメ。
【関連作品のレビュー】
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シュタインズ・ゲート ゼロ(テレビアニメ)