かつてスターだった中年レスラーが、
身体的な衰えに苦しみながらもレスリングに生きる話。
乱暴なショーを繰り広げるレスラーたちだが、
舞台裏では非常に真面目に打ち合わせしたり
対戦相手を労ったりしている様子が非常に良かった。
安易に悪ぶったキャラクターにしなかったのは大正解だと言える。
努力と工夫に支えられたレスラーたちのプロ根性だけでも感動できる。
老いによって追い詰められていく知り合いのストリッパーを含め、
時代の流れに取り残されていく辛さをひしひしと感じる展開。
レスリングを愛し、レスリングを生きがいにするために
いろいろなものを失う主人公に感情移入できる作品。
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