大学生の主人公が、第2次世界大戦で
零戦パイロットだった祖父の行動について調べていく話。
世間で大きな話題になっていた映画だが、
何がそんなに評価されているのか理解できないまま終わった。
臆病者と蔑まれた祖父の行動の真実に主人公たちが感動するものの、
出撃しておきながら戦闘に消極的なのは周囲の被害を大きくするだけだろう。
乱戦を敬遠して仲間が敵を片付けてくれるのを待つ行為が
家族を想うことだとは思えない。
死ぬのが嫌なのはみんな同じはずで、自分や周囲の人間だけを
そこから遠ざけようとするのはあまりにも自分勝手ではないのか。
操縦士としての腕があるとはいえ、不和ばかりを生む言動にも
感情移入することができなかった。
かつての戦友が宮部に強く恩義を感じる気持ちも理解できず、
あまりにも薄っぺらいキャラクターに冷めてしまった。
ただ勝手な行動をしたパイロットを
なぜか周囲が尊敬するよくわからない作品。
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