奇病の流行により若い男が激減した江戸時代に
貧しい家で暮らす主人公が大奥に入ることを決心する話。
同名のマンガの１巻の内容をもとに
徳川吉宗に仕えた水野のエピソードを実写化したもの。
水野と剣術の試合をした鶴岡の扱い以外は
おおむね原作に忠実な造りだが、
主人公を演じる嵐の二宮和也は
あまりに原作とイメージが違いすぎる。
誰もが見とれるような整った顔つきや
聡明で人情味あふれた雰囲気がまったく足りず、
周囲から疎まれたり人望を集めたり流れに
どうにも説得力が感じられなかった。
また、時代に合わせた独特の単語や言い回しは
マンガであれば漢字から意味が推測できるのだが、
聞いただけで判断するしかない映像作品では
どうにもわかりづらい部分があった。
原作が非常に読ませる秀逸な作品だっただけに、
その世界観やキャラクターが崩れる実写化は残念だった。
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