統合失調症の母親を持った女性が、その日常について描いたエッセイ。
家庭を顧みない父親と精神を病んだ母親に囲まれ、
前半は悲惨な内容が描かれた前半は心苦しいが、
徐々に生活が改善していく様子が若干救われる。
その過程でさまざまな手続きや支援センターの話が出てくるため、
もし身近にそういった人が出た場合にも非常に参考になる。
統合失調症は本人も家族も辛い状況になるが、
ただ辛い生活を描いたものではなく、
具体的な役立つアドバイスが多数含まれ、前向きな内容なのが良い。
統合失調症に対する理解と対処、
生活がどう変わるのかを知っておくための本。