暴力的な犯罪を繰り返す少年グループのリーダーが
とある治療の実験台になる話。
1972年の作品だが、今観ても近未来の雰囲気を感じる独特のビジュアル。
前半は悪行を繰り返す少年たちに嫌悪感でいっぱいになるが、
中盤から一気に流れが変わり、前半がすべて伏線だったことに気づかされる。
それまでの報いを受ける様子に胸がすく思いだが、
同時に治療の怖さも感じさせられる。
登場人物たちのセリフには頻繁に独自のスラングが混ざり、
なかなか意味がわからなくて苦痛に感じたが、
不思議なことに徐々に何を指しているかがわかってくる。
容赦のない暴力描写に受け付けない人もいるだろうが、
独自のエグさと迫力は素晴らしい。