人類を救うために勇者となって敵と戦う女子中学生たちの話。
戦闘シーンの動きや見せ方のクオリティが高く、冒頭から惹きつけられる。
主人公の1人に足の不自由なキャラクターがおり、
しかもそれがなんの特別扱いもされずに生活に溶け込んでいる様子も良い。
異空間で敵と戦う様子や、キャラクターの配置と色の使い方などは
「魔法少女まどか☆マギカ」を連想するだろうが、本作には独自の魅力がある。
前半は女の子たちのほのぼのしたやり取りと
派手な演出とともに大活躍する様子が楽しめるが、
ある秘密が明かされることで、それまでのほんわかした雰囲気が一転する。
かわいらしい姿とのギャップが余計に残酷に感じるところが良い。
能力を開放してどんどん敵を倒す表の部分と
それに比例して残酷に感じる裏の部分のバランスが素晴らしい。
魔物を倒そうとする熱意が残酷に働くという感覚は
他の作品ではなかなか味わえない魅力だ。
単純な魔法少女ものにせず、エグい設定をうまく活かした意欲作。