まだ女性の社会進出が受け入れられていない時代に
夫の代わりとなって絵を描き続けた女性の話。
実話をもとにした映画でありながらストーリーとしてもうまく盛り上がり、
常に緊迫した場面がテンポよく続く。
商才とトークに優れた夫の描かれ方が素晴らしく、
プロデューサーとしての圧倒的なスキルに感心するとともに
どうしようもなくなっていくラストがたまらなく惨めで良い。
最後は誰もが期待したやり方で決着が付き、
非常にスッキリした気持ちが得られるのと
それを後押しするエンドクレジット直前の後日談の流れ。
実話ながら映画としても楽しめるデキに仕上がっている佳作。