前作でニモ探しに協力した健忘症のドリーが
子供の頃に生き別れた両親のことを思い出し、旅に出る話。
前作のキャラクターや筋書きを踏まえて作られており、
前作の視聴は必須。
序盤は記憶障害の不便さがとことん描かれ、
ドリーの言動によって周囲が迷惑を受ける様子が伝わってきて
感情移入すればするほど辛くなる。
しかしタコと出会ったあたりから
仲間に助けられる喜びが味わえて俄然面白くなる。
嫌なキャラクターがおらず、全員が協力的なのが気持ちいい。
主要なキャラクターはどれも大きな欠点を抱えており、
道中でそれを乗り越えたりうまく付き合っていくことを覚えていく。
常に緊迫感のある展開で、
次々と訪れる問題を突破していくのが見どころだが、
トラックが出てくる最後の場面はさすがにやりすぎで、
ドリーたちのために周囲に大きな迷惑がかかっているのは
素直に喜べなかった。
グラフィックのクオリティは現時点の最高峰と言えるレベルで、
どの場面の何を見ても圧倒的な質感がある。
ストーリーの面白さでは前作を上回る面があり、
前作が好きだった人にはさらにオススメ。
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